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Audibleを使っていて強く感じたのは、オーディオブックは本の内容だけでなく、「誰が読むか」で印象が大きく変わるということです。
同じ文章でも、声、間の取り方、方言、感情の乗せ方によって、作品の見え方が変わります。この記事では、私が実際に聴いて印象に残った作品を中心に書きます。
Audibleの料金や登録方法を知りたい場合は、先にAudibleの基本情報や料金を読むと分かりやすいです。
Audibleは誰が読むかで印象が変わる
紙の本では、文字を自分の頭の中で読みます。登場人物の声や場面の空気も、自分の想像で作ります。
Audibleでは、そこにナレーターの声が入ります。これは良い意味でも悪い意味でも大きいです。声が作品に合っていると、物語の世界に入りやすくなります。一方で、自分のイメージと合わないと、少し距離を感じることもあります。
私は、ナレーターの上手・下手を決めたいわけではありません。あくまで、私がどう感じたかを書いています。
『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』と渡辺えりさん
『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』は、原田マハさんによる、棟方志功を扱った物語です。Audibleでは渡辺えりさんがナレーターを担当しています。再生時間は6時間56分、配信日は2023年12月22日、制作はAudible Originalsです。
この作品で特に印象に残ったのは、渡辺えりさんの東北弁です。
方言が入ることで、人物や土地の空気が一気に立ち上がるように感じました。単に文字を読み上げているのではなく、声や方言、間の取り方によって、物語の世界が広がっていく感覚がありました。
文章だけで読んでいたら、自分の中でここまで空気を作れなかったかもしれません。ナレーターによって作品の印象が変わると感じた、分かりやすい体験でした。
『日本の昔話』と丸山裕子さん
『日本の昔話』は、著者表記が日本昔話、ナレーターは丸山裕子さんです。再生時間は1時間18分、配信日は2018年7月3日、制作は株式会社スタジオ・エコーです。
収録作品には、「へっこき嫁さん」「貧乏神と福の神」「幸せをかけた橋」「三枚のお札」などがあります。
丸山裕子さんの朗読には、昔話に合う温かさ、落ち着き、懐かしさを感じました。昔話は、内容だけでなく「語り」の雰囲気が大事なのだと思います。
子どもの頃に誰かから聞いた話のような、少しゆっくりした安心感がありました。私にとっては、文字で読むよりも、声で聴くほうが昔話らしさを感じやすい作品でした。
1980年代アイドルの朗読
私は、早見優さんや松本伊代さんなど、1980年代に活躍したアイドルが朗読する児童文学シリーズも気に入っています。
好きな理由は、有名人だからというだけではありません。女性らしい優しい語り口で、声が柔らかく、耳に入りやすいところがよいと感じています。
強く演技を押し出すというより、安心して聴ける語り口なので、児童文学や昔話の雰囲気にも合っていると思います。
早見優さんの朗読作品には『赤いろうそくと人魚』、松本伊代さんの朗読作品には『神様の玉』『おとり烏』などがあります。どれも短めの児童文学として聴きやすく、やわらかい語り口を楽しみやすい作品です。
『神の子(上・下)』と町田壮汰さん
薬丸岳さんの『神の子(上)』『神の子(下)』も、ナレーターが印象に残った作品です。Audibleでは、ナレーターは町田壮汰さんです。上巻は18時間5分、下巻は19時間11分で、上下巻を合わせると約37時間の長編です。
私自身も、町田壮汰さんのナレーションが印象に残りました。
ここからは、Audible利用者の口コミで見られる傾向です。登場人物が多い作品でありながら、人物の演じ分けが分かりやすいという評価があります。老若男女の声の使い分け、緩急のつけ方、臨場感によって、映画やドラマを見るように情景が浮かぶという声もあります。
一方で、間が長く感じる、女性人物の声が似て聞こえるという意見もあります。ナレーターの表現は好みによって受け取り方が変わるため、絶対的な評価ではなく、作品との相性として考えるのがよいと思います。
『爆弾』で感じた声の演技
呉勝浩さんの『爆弾』のAudible版では、ナレーターの表現力が印象に残りました。ナレーターは星祐樹さん、品田美穂さんです。
特に犯人役の、根暗で不気味な雰囲気がよかったです。ただし、よかったのは犯人役だけではありません。警察官やほかの登場人物の感情の動きも、ナレーターの声や間の取り方によって伝わってきました。
『爆弾』は、音声だからこそ人物の雰囲気が伝わりやすい作品だと感じました。文字だけでは自分で想像する部分を、朗読が自然に補ってくれているように思います。
デジタルボイスについて
Audibleには、人間の朗読だけでなく、デジタルボイスの作品もあります。
デジタルボイスでも、書かれている情報を知ることはできます。しかし、人間の朗読のような面白さは感じにくいです。私にとっては、作品を楽しむというより、情報を採取している感覚に近いです。
ただし、デジタルボイスを完全に否定したいわけではありません。ビジネス書や資料の内容を確認する目的なら、デジタルボイスにも使い道があると思います。
物語を味わいたいときは人間の朗読が合いやすく、情報を大まかに取りたいときはデジタルボイスでも足りる場合がある。私の感覚では、そのような使い分けです。
人間の朗読を楽しむためのサービス
Audibleの面白さは、ただ本の内容を音声で知れることだけではありません。人の声によって作品の印象が変わるところにもあります。
一方で、どれだけ作品数が多くても、自分が聴きたい作品が必ずあるとは限りません。実際に聴ける作品やラインナップについては、実際にAudibleで聴ける作品やラインナップで書いています。
私が文字を読むことを苦手に感じながら、Audibleを使うようになった理由は、読書が苦手な私がAudibleを使って分かったことで詳しく書いています。
気になる作品がある場合は、公式ページで配信状況や聴き放題対象かどうかを確認してから試すのが安心です。
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