新築住宅の電気設備で後悔しないために|住宅メーカーが教えてくれない“避雷器”の話

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【新築住宅向け】パナソニック避雷器 BQX81|知られざるSPD(サージ保護デバイス)の重要性

最近、「エアコンが突然止まった」「冷蔵庫の電源が入らない」「ブレーカーが落ちたまま戻らない」……こんなトラブル、聞いたことありませんか?

実はそれ、コンセント(電源)系統に入ってきた「雷サージ」が原因かもしれません。

小さな電線を通じて、家の内部にある大切な電化製品にもダメージを与えることがあります。そこで役立つのが、SPD(サージ保護デバイス)=避雷器です。


避雷器(SPD)とは?

SPD(Surge Protective Device)とは、雷によって発生した高電圧(雷サージ)をアースに逃がして、電気製品や住宅内の配線を保護する装置です。

▼ パナソニック BQX81 の特長

  • 分電盤の分岐ブレーカ1回線分のスペースに設置可能
  • 最大10kAの雷サージを吸収
  • LED表示で動作状態を確認できる

▼ 動作の仕組み

1500V以上の電圧が加わると、内部のバリスタ(MOV)が低抵抗状態に変化し、電流をアースへ逃します。 平常時は動作せず、サージ発生時だけ作動する構造になっています。


新築住宅を建てる人にこそ知ってほしい理由

新築時は分電盤の構成を柔軟に決められるため、SPD(避雷器)を組み込む絶好のチャンスです。しかし、実際には住宅メーカーや電気工事業者から勧められることはほとんどありません。

なぜおすすめされないのか?

  • 避雷器は万能ではない:直撃雷やテレビ・電話線からの侵入には対応できない
  • 家電が壊れた際の責任問題を避けたい:避雷器をつけていても完全に守れるわけではないため
  • 性能を十分理解していない:一部業者は「気休め程度」と誤解している

しかし実際には、落雷で発生した数万ボルトの高電圧は、電柱→分電盤→コンセント→家電へと一瞬で到達します。コンセントから侵入するサージへの対策として、SPDの効果は絶大です。

避雷器(SPD)に対して半信半疑な方も、こちらの動画を見るとその必要性がよく理解できます。パナソニック BQX81 のような製品を設置しておくことが、いかに家電を守るうえで大事かが視覚的に納得できます。


BQX81を導入すべき理由

  • 家庭内のサージ被害で最も多いのはコンセント経由
  • 分電盤に直接設置でき、住宅全体をカバー
  • LED表示で寿命や劣化の確認が可能
  • 雷被害による家電交換よりもはるかに安価

寿命と交換について

避雷器には寿命があります。BQX81のような製品は、サージ電流を吸収するたびに内部のバリスタ(MOV)が劣化していきます。

繰り返しの雷サージにより機能が低下するため、定期的な状態確認と必要に応じた交換が重要です。BQX81にはLED表示があるため、交換時期の目安を目視で確認できます。


既存住宅でも設置できます

コンパクト21シリーズの分電盤で空きスペースがあれば、既存住宅にも避雷器BQX81を後付け可能です。

ただし、設置には電気工事士の資格が必要です。安全のため、必ず有資格者に工事を依頼してください。作業自体は比較的簡単で、短時間で完了することが多いです。です。安全のため、必ず有資格者に工事を依頼してください。

注意事項

  • 電源ライン専用:テレビ線や電話線、直撃雷は保護対象外
  • 必ずアース接続が必要:接地がないと動作しません

まとめ|「知らなかった」では済まされない雷対策

雷の多い地域や、高価な電化製品を多数使用する家庭では、避雷器の設置は「やって損なし」の対策です。

新築住宅の分電盤設計段階で、パナソニック BQX81の設置を検討してみてください。万が一の雷被害から、大切な家電と暮らしを守る備えになります。


設置条件や適合モデル(例:コンパクト21分電盤)についての詳細は、パナソニック公式カタログをご参照ください。

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