新築戸建てには避雷器の設置をおすすめします
新築で戸建て住宅を建てるなら、分電盤に避雷器(SPD)を設置することをおすすめします。
避雷器とは、落雷などによって電線を伝って侵入してくる雷サージから、家電や住宅設備を保護するための機器です。
たとえば、パナソニックのBQX81のような住宅用避雷器があります。分電盤に設置するタイプなので、新築時であれば電気工事とあわせて検討しやすい設備です。
雷の多い地域に住んでいる方や、高価な家電・住宅設備を多く使っている家庭では、避雷器は「やって損なし」の対策だと思います。
住宅メーカーはなぜ積極的にすすめてくれないのか?
避雷器は有効な対策ですが、住宅メーカーから積極的に提案されることはあまり多くありません。
その理由は、避雷器が万能ではないからです。
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避雷器ですべての雷被害を防げるわけではない
直撃雷や、テレビアンテナ線・電話線・LANケーブルなど、電源線以外から侵入する雷サージには、分電盤の避雷器だけでは対応しきれない場合があります。 -
家電が壊れたときの責任問題を避けたい
避雷器を設置していても、絶対に家電が壊れないとは言えません。そのため、住宅メーカーとしては「これを付ければ安心です」と言い切りにくい面があります。 -
性能を十分に理解していない場合がある
一部では、避雷器を「気休め程度」と考えている業者もいるかもしれません。しかし、電源ラインから侵入する雷サージへの対策としては、とても重要な役割があります。
つまり、住宅メーカーがすすめてくれないから不要、というわけではありません。
保証の問題があるため、住宅メーカー側から強くすすめにくいだけで、設置するかどうかは施主側の意向として伝えることが大切です。
雷サージは一瞬で家電まで到達する
落雷が発生すると、電線を通じて高い電圧が住宅内に侵入することがあります。
雷サージは、たとえば次のような経路で家の中へ入ってきます。
電柱 → 引込線 → 分電盤 → コンセント → 家電
この高電圧は一瞬で家電や住宅設備に到達します。
最近の住宅には、エアコン、冷蔵庫、テレビ、パソコン、Wi-Fiルーター、給湯器、インターホン、防犯カメラ、太陽光発電関連機器など、多くの電子機器が使われています。
これらの機器には基板や半導体部品が多く使われているため、雷サージの影響を受けると、突然故障したり、動作が不安定になったりする可能性があります。
避雷器は「雷を避ける装置」ではありません
名前に「避雷器」とありますが、雷そのものを避けたり、落雷を防いだりする装置ではありません。
避雷器の役割は、電源ラインに侵入してきた異常な高電圧を逃がし、家電や設備に加わる電圧を抑えることです。
そのため、避雷器の説明としては、
雷サージを完全にブロックする
というよりも、
雷サージから機器を保護する
という表現の方が正確です。
避雷器の必要性がわかる動画
避雷器に対して半信半疑な方も、実際の実験動画を見ると、その必要性をイメージしやすいと思います。
パナソニック BQX81 のような住宅用避雷器を分電盤に設置しておくことが、家電や住宅設備を守るうえでどのような意味を持つのか、視覚的に理解できます。
新築時に設置しておくのがおすすめ
避雷器は後から設置することもできます。
ただし、新築時であれば、分電盤まわりの工事と一緒に検討できるため、後から追加するよりもスムーズです。
住宅メーカーや電気工事業者には、次のように伝えるとよいと思います。
「分電盤に住宅用避雷器を設置したいです」
このように、施主側から希望を伝えることで、設置の可否や費用を確認してもらえます。
ただし、避雷器を設置したからといって、すべての雷被害を完全に防げるわけではありません。
テレビアンテナ線、電話線、LANケーブル、太陽光発電設備など、電源線以外の経路から雷サージが侵入する場合もあります。必要に応じて、それぞれの経路に合った対策も検討する必要があります。
それでも、電源ラインから侵入する雷サージへの対策として、分電盤への避雷器設置はとても現実的な方法です。
まとめ
戸建て住宅では、落雷による雷サージで家電や住宅設備が故障するリスクがあります。
特に新築時は、分電盤まわりの設計や工事を行うタイミングなので、避雷器の設置を検討する良い機会です。
住宅メーカーから積極的に提案されないこともありますが、それは「不要だから」ではなく、保証や説明の難しさがあるためです。
雷の多い地域に住んでいる方、高価な家電や住宅設備を多く使っている方、長く安心して暮らしたい方は、新築時にぜひ避雷器の設置を検討してみてください。
分電盤に避雷器を設置して、大切な家電・設備、そして暮らしを守る。
小さな追加対策ですが、いざという時の安心感は大きいと思います。

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